多くの発熱はカゼによるものです。人間に感染するウイルスは平熱で増殖します。
また体温が38-39℃くらいの方が体を病原体から守る細胞(白血球など)の働きが強まります。小さなお子さんは高めに発熱することでウイルス・細菌と戦っているのです。このため小さい子どもは高い熱にたいして鈍感にできていて、39℃くらいあっても涼しい服装にしてあげれば平気で遊んでいることも多いのです。
ですから、「高熱が心配だから39℃以上で解熱剤(熱さまし)を使う」ということはお子さんの病気にたいする武器を奪ってしまうことになります。
多くの方が「高い熱であたまがおかしくなる、障害が残る」ことを心配されますが、そのようなことはありませんのでご安心下さい。
5歳以上になってくると熱を出すことは減ってきますが、逆に発熱に対して敏感になってつらさを感じるようになります。